松永邸

　老欅荘（ろうきょそう）は、日本の電力体制の礎を築いた“電力王”として知られる松永安左ヱ門が小田原に建てた建物です。
　松永は茶道にも精通し、「耳庵」と称して近代三茶人の１人に数えられています。そんな耳庵が昭和２１年、７２歳の時に建てたのが「老欅荘」です。その名称は屋敷の中にそびえる欅の大木に由来しています。
　松永は夫人と共に晩年をここで過ごし、かたわら多くの茶会を開き、当時の有名な茶人、政治家、学者らを招いて茶会を催していた。

　老欅荘は、松永の死後敷地と建物が小田原市に寄贈され、昭和55年に松永記念館として一般に公開されている。